STAP騒動とロシアのことわざ

ロシアのことわざに「信頼せよ、されど検証せよ」というのがあるそうです。

どうも、1987年の中距離核戦力全廃条約(Wikipedia)の調印式でレーガン大統領が引用した事で、アチラでは少し有名ぽい(Trust, but verify – Wikipedia:en)。

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Trust but verify – YouTube

キリル文字では「Доверяй, но проверяй」。上記ビデオのレーガンさんもちと慎重に発音しているが、英文表記は「Doveryai, no proveryai」 。露人の発音は「どぅびれい・の・ぷろびれい」。に聞こえる。この時の同時通訳に関わった(?)米原万里さんのカキモノによると、意味は「信頼せよ、されど検証せよ」であるようだ。

以下、一連のSTAP騒動の中で「ノートの検証」に関して印象に残った文言を挙げてみます。

◆山中伸弥氏

研究不正を予防する一つの重要な方法は、日ごろの研究記録をきちっと残すことだと思います。そのためには、単純なことでありますが、ノートの記録が非常に大切です

私たちは、十年くらい前から、ノートのつけ方ということを、学生さんを含めて全員に、少なくとも年に一回は指導しています。もともとはそれは、研究不正ということではなくて、アメリカの先発明主義に対抗するために、先に出願しても、アメリカの人が、いや、私たちの方が先に発明していましたと言われたら負けてしまいますので、それに対抗する唯一の方法がノートであるということで、そのノートのつけ方。

例えば、ルーズリーフはだめだとか、鉛筆はだめだとか、消した場合に、変更はホワイトで消してはだめで、ペケをして、何が書いてあったかわかるようにしなさいとか、もちろん日付は年まで含めてちゃんと書きなさい、そして、一番大切なのは、定期的にそれを第三者がチェックしてサイン、第三者のサインをもらいなさいと。これをずっと続けてきました

昨年、一昨年、忘れましたが、アメリカが先願主義に変わりましたので、特許上の意味からはそこまでノートをつける必要はなくなったんですが、それが同時に、研究不正を防ぐ物すごくいい方法だということに気がつきまして、その後もそれはずっと続けています。

ですから、今後、研究不正をこの新しい機構のもとで防ぐ一つの方法は、この機構からもらったお金で研究をする場合は、そういったノートのチェックを徹底させる。私たちもチェックしています。誰々は出していませんという報告が定期的に来ます。僕たちは、出さない人は不正をしているとみなしますと言明しています。それぐらいしないと、やはり、きちっと書けない人はどうしてもいますし、また、書いていても、ちょっとしかないとか、やたら汚いとかいう人は指導しています。見られるということで、しっかり書くようになっています。非常に大きな効果がありますので。

ただ、それをチェックする方は大変なんですね。莫大な、うちだけで三百人近い者が研究室におりますので、それをチェックする人をちゃんと雇用する必要がありますから、だから、やはりこの機構の中ではそういうチェックをする支援員の方の雇用まで含めて、きちっとした対応、やはり予防というのが一番いいことだと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。

 2014/04/04 – 第186回国会衆議院内閣委員会・議事録
太字下線類オレ

◆笹井芳樹氏

「小保方氏は独立した研究室のリーダーで、ノートを持ってきて見せなさいというぶしつけな依頼は難しかった」「多くのデータは若山(照彦・山梨大教授)さんがチェックしたのを前提に見ていた」などと、責任逃れともとれる釈明を繰り返した。

2014/04/17 – 毎日|笹井氏会見 ノート確認「ぶしつけ」 指導の不備、釈明

◆若山照彦氏

小保方氏を「チャールズ・バカンティ米ハーバード大教授の右腕という触れ込み」で紹介されたことなどから、「ノートを見せなさいとは言えなかった」と釈明した。

2014/06/17 – 毎日|若山教授会見 「責任転嫁される恐怖」 細胞解析「潔白を証明」

◆下は上の背中を見て育つ。

別に国際政治に興味なくても、社内の業務監査や社外の信用調査、その上での指導や交渉などをする事があれば、上記レーガンさんとゴルバチョフさんの空気は見慣れたものかと思います。自分は科学研究の実際を知りませんが、山中さんの姿勢は好ましく思います。

理研CDBについては、ありていに言って「上がこうなら下も推して知るべし」との印象を拭いがたいです。

 

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